響け!ユーフォニアム を再度観ました

こんばんは、僕です

 

 

今晩はタイトルにある通り、響け!ユーフォニアム を観ました。

ひょんなことから観始めたら、結局最後まで観てしまった。

 

 

 

 

観てしまったら最後、京都アニメーションの力に圧倒されます。

観てない人はネタバレになるので下を読まないように。おやすみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まえおき

僕は京アニ作品の中でもユーフォは特別好きだけど、

通しで観るのは多分二回目。

 

 

 

 

前も書いたけど、僕は観たものをすぐに忘れてしまうから

前に観た作品を2〜3年ぶりくらいに観ると新鮮な気持ちで楽しめる。

昨日の夕飯がなんだったかは、覚えていない。

 

 

 

そんな感じで最近は前に観た作品をよく観る。

新しい作品を観るのも良いんだけど、あんまり時間がなくて。

面白いかどうかわからないものに時間をかけるより、一回観て面白いとわかってるものを観たいと思ってしまう。

これは僕の悪い癖。

 

でも多分、新しい店に入って食事をするよりも、知ってるお店で食事をしようと思ってしまう

といえば伝わるかな?

そんな感じで観始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

端的に、非常に良かった。

京アニの作品全般に言えるかもしれないけど、放送当時も相当賑わってたように、ユーフォは頭ひとつ抜けて異常。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーフォの作画について

これについて話す必要もないくらい当時からずっと言われているけど、

とにかくおかしい。

どうしてあそこまでのものを描けるのか、僕はアニメーション会社に入ったこともないし実態も知らないからわからないけど、でも京アニは何かおかしい。

 

僕はアニメーションの専門用語とかよくわからないから拙くなってしまうけど、ご容赦ください。

 

何個かすごいなーとおもったことについて、具体的なシーンと合わせて書いてみる。

 

 

 

 

 

水の表現

おかしい。

ここまでのアニメーションを、劇場アニメとかそういうんじゃなく深夜アニメで見せられてしまうと、アニメ業界全体の質の水準が上に引っ張られてほかのアニメーターさんが過労で倒れてしまわないか心配になる。

 

で、水の表現については以下(時間はdアニメストアでのおおよその再生時間です)

・第七回 なきむしサクソフォン

  5:12〜 手水舎の水

  5:45〜 地面で跳ね返る雨粒

  6:25〜 手水舎の水

 

このあたりがわかりやすいと思う。

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このシーンは、葵が部活を辞めるかもってことを聞いてしまい、久美子が動揺し、でも辞めたりしないよね、とか思ってるところ。

雨も降ってるし、どんよりしてるってのと肌寒そうだなってのはすぐわかるけど、神社は普通のとこよりももっと寒くて、空気が澄んでる。そういう空気がある。

 

久美子が動揺したままなのであれば、雨というだけで十分だったかもしれないけど、

まあ大丈夫だよね、という気持ちが残ってるから、空気まではどんよりさせていないのかな、と思った。

だからすごく澄んでいる手水舎の水を映して、流れる水が溜まり水に落ちるところもこんなに綺麗に描いたんじゃないかと思った。

もしかしたら、アニメーターの方々の意地かもしれないけど。

 

他には、ペットボトルの水とか、汗とか涙とかもすごく綺麗に描かれている。頻出していたので割愛。

他作品になるけど、劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン の『大馬鹿野郎ーーーー!!』付近のシーンで、雨が葉っぱに当たって弾けるカットとか、ただ単にアニメーションへのものすごいこだわりしか感じないようなものもあった。

 

多分、水の表現は Free! の影響が大きいんじゃないかな。Free! 前後で相当変わってると思う。

やっぱりユーフォは今までの京アニの総力が掛けられてる感じがする。そして、京アニ作品のすごいところはこれがすべての作品に対して言えるところにあると思う。

 

 

 

 

 

光の表現

おかしい。

これは、光というか描き込みというか、本当に綺麗。

・第八回 おまつりトライアングル

  18:35〜 夜景、白のワンピース

  21:18〜 楽器の反射光

・最終回 さよならコンクール

  14:15〜 ステージ上の光

 

特に挙げるならこれかな。まずおまつりトライアングルでのシーン。

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この前のシーンで雪女のお話を挙げていたように、麗奈の美しく吸い込まれそうなその姿を見て、久美子は「命を落としても構わない」と思った。

そう思わせるくらい、幻想的で吸い込まれそうで。どうすごいのかは観ればわかるから見てほしい。僕は呼吸するのを忘れました。

さっきの水の表現は空気感とか心情みたいなのだったけど、この光の表現は色んなものを通り越して、「綺麗」だけが残るような、そんな感じだと思った。

 

 

 

次に、さよならコンクールでのシーン。

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滝先生が指揮台に上がったところなんだけど、こういうフレアの描き方ってあんま見たことないなと思った。

ステージ上は、照明が何十個、何百個とあるわけだから、ああいう何箇所にもフレアが出るのがわかる。こだわりすぎ。

 

めちゃくちゃ光ってるよ、このシーンは。でもきっと、見てるこっちよりもステージ上の久美子たちの方が何倍も眩しいんだろうな、とか思って観ていた。あんなに練習したんだから、あのくらい輝いてないとおかしいよね。

 

そう、僕は軽音楽部だった頃に何度かホールのステージに上がったことがあるけど、本当に客とか見えないよあれ。

アイドルとか声優さんとかが『後ろの人も見えてますよー!』とかって言ってたりするけど、絶対見えてないからねあれ。前三列くらいしか見えてないよ。

 

 

他にも、楽器の反射光はどのシーンでもすごい。これ描くの難しいよね?ってちょっと自信なくなるくらい頻出するので割愛。

あと夜景の光と月明かりとか、限られた光源だけが照らすような雰囲気のシーンって、京アニ結構好きだよね。

けいおん!#4 「合宿!」のあの花火の中の唯ギターソロとか。

 

 

 

 

 

キャラクターの表情、仕草

はい、おかしいでーす

本当にありがとうございました。

そのキャラの心情がパッとわかるようなのが、一瞬のカットとかで表現されてたりする。

お顔が綺麗すぎます。キャラクターの顔、特に瞳について京アニは強いこだわりを持ってる。

 

今作、キャラの目のハイライトがパステルカラーというか、なんかこう綺麗な色をしてて良いよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーフォの物語について

次はユーフォの物語的な側面を見てみよう。

といっても、最終回観て大泣きして眠くなってきてしまったので、少しだけ。

 

 

 

ユーフォは最初、京アニ作の音楽アニメってことで、けいおん!と比べられてたけど、

全く違う感じだった。

同じような雰囲気を感じる場面もあるけど、基本的に大きく違うことがある。それは、

 

主人公が違う!

そりゃ違う作品なんだから違うでしょってそういうことではなくて。

平沢唯は、わりと主人公補正的なのが働いてたりして、挫折とかそういうのは描かれてなかった。

対して黄前久美子は、ユーフォを7年やっていたといえど一般的な生徒として描かれていて、挫けそうになったり、泣いたり悔しがったりというシーンがある。

 

ユーフォは、久美子視点で見る吹奏楽部の成長物語であり、かつ久美子の成長物語である。

 

 

 

なんかもう、最終回で息ができないくらい泣いて、その前の出来事とか結構忘れてしまったんだけど、

第一回から第十二回まで、色んな困難を乗り越えて、心の中では無理だと思ってた全国大会出場という目標を、自分たちの力で、行けるかもしれないと思うくらいの場所まで登り詰め、

最終回にあの演奏をして、そしてーー  というのがたまらない。

 

関西大会出場校は北宇治高校だったわけだけど、ちゃんとした発表を聞かせずに、喜ぶ生徒や顧問の姿を映すあの感じはずるいよ。

いつも厳しい松本先生のあの表現もずるい。

あの本番〜結果発表前までの張り詰めた空気から、うそ、まさか、まさか、っていうあのぐんぐん登っていく気持ち。最終回を観て感じた気持ちは、久美子たちが感じた気持ちとほとんど一緒だと思う。だから尚更嬉しい。

そして、第一回の中学時代の久美子と麗奈と、最終回が対になっているのがたまらない。今度はダメ金じゃないし、死ぬほど嬉しい嬉し涙。

 

 

 

そして個人的にすごく好きなのは、滝先生の激励の仕方。

手をひらいて優しく言葉をかけ、そのあとひらいた手をパッと握りしめて部の空気を引き締める。

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それと最終回に限っては、『あまり私から話すことはありません』として部員たちをほんの少し残念がらせながらも、すぐ後に『向上心を持ち、努力し、音楽を奏でてきたのは、すべて皆さんです。誇ってください。』、『会場をあっと言わせる準備はできましたか?』って、カッコ良すぎるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

他にもたくさん書きたいことがあるけど、また今度友だちと観る予定なのでそのときにでも。

あと、久美子が第八回で麗奈のワンピースを見て雪女のお話のように命を落としてしまう気持ちがわかると思った →麗奈を見て命を落としても構わないと思った →第十一回でもしも裏切ったら殺して良いって言う

の流れが好き

二期もまた観ます

 

おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

麗奈と久美子が言っていた、特別になりたいってやつ

あの空気にあてられてブログを更新し始め、3時間が経ちました

こういうのも悪くないね